水辺の希少生物たち −タヌキモからゲンゴロウまで−

タヌキモのレッドリスト改訂

8月3日に、環境省より絶滅のおそれがある国内の野生生物をまとめた「レッドリスト」の改訂版が公表された。改訂されたのは全10分類のうち哺乳類、魚類、昆虫、植物など6分類。
食虫植物についても、今回の改訂で一部変更がなされたので紹介する。

絶滅危惧TA類
ムジナモ Aldrovanda vesiculosa

絶滅危惧TB類
フサタヌキモ Utricularia dimorphantha
ヒメミミカキグサ Utricularia minutissima

絶滅危惧U類
ナガバノモウセンゴケ Drosera anglica
ナガバノイシモチソウ Drosera indica
コウシンソウ Pinguicula ramose
ノタヌキモ Utricularia aurea
ミカワタヌキモ Utricularia exoleta
ヤチコタヌキモ Utricularia ochroleuca

準絶滅危惧
イシモチソウ Drosera peltata var. nipponica
イヌタヌキモ Utricularia australis
オオタヌキモ Utricularia macrorhiza
ヒメタヌキモ Utricularia minor
ムラサキミミカキグサ Utricularia uliginosa
タヌキモ Utricularia vulgaris var. japonica


タヌキモ類に関していえば、従来、混同されていたタヌキモとイヌタヌキモの関係が
遺伝解析により由来が明らかとなったため、タヌキモの花粉親であるオオタヌキモ、
種子親であるイヌタヌキモが加わった。
また、前回のレッドデータブックでは、タヌキモUtricularia australisとされて
いたが、今回の改訂によりイヌタヌキモがUtricularia australisとなり、タヌキモは
Utricularia vulgaris var. japonicaと正式に区別された。

その他、ノタヌキモが新たにレッドリストに加わったほか、ランクの変更が行われている。
フサタヌキモ   TA類 → TB類
ノタヌキモ   ランク外 → U類
ミカワタヌキモ  TB類 → U類
ヤチコタヌキモ  TB類 → U類
タヌキモ     U 類 → 準絶滅危惧
イヌタヌキモ  ランク外 → 準絶滅危惧
オオタヌキモ  ランク外 → 準絶滅危惧

ヒメタヌキモ

ヒメタヌキモ1.jpgヒメタヌキモ2.jpg

ヒメタヌキモ Utricularia minor
環境省 絶滅危惧U類
国内分布 日本全国



全国の貧栄養の湖沼やため池、湿原などに生育する多年草。
茎は長さ10〜30cm程度。水中茎と地中に埋もれる無色の地中茎とがあり、水中茎につく補虫嚢よりも大きな目立つ補虫嚢をつける。
葉はまばらで互生、細裂片が二叉状に分枝し、長さは5〜15mm程度である。
花期は8〜9月であり、花茎は長さ5〜25cm程度で、淡黄色の花を咲かせるが、開花しないことが多い。
直径7mm以下の殖芽を形成して越冬する。

ヒメタヌキモ茎.jpg
水中茎と地中茎につく補虫嚢

参考文献

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