水辺の希少生物たち −タヌキモからゲンゴロウまで−

トダセスジゲンゴロウの発表(日本昆虫学会関東支部大会)

12月に行われる昆虫学会関東支部大会にトダセスジゲンゴロウの発表で、昨年に引き続きエントリーしました。

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第43回 日本昆虫学会関東支部大会

日時 2006年12月2日(土) 12:55〜18:30
会場 東京農業大学農学部(厚木キャンパス) 講義棟1F 1103教室

絶滅危惧種トダセスジゲンゴロウ Copelatus nakamurai の生息環境

要旨
トダセスジゲンゴロウは、環境省をはじめ各県においてレッドデータブックに記載されている絶滅危惧種である。本種の生息環境は河川敷の水たまりなど、極めて不安定な環境に生息しており、生息環境や生活史について詳細な調査は行われていない状況にある。今回、本種の繁殖地を確認したことから、繁殖環境の一事例として報告する。

生息環境としては、河川敷内にある、ごく小さい水たまりで多くの成虫と幼虫が密集して生息している状況を確認した。植物由来の堆積物が豊富な浸水、渇水が激しい場所であり、生物相が非常に貧弱であった。

次に、繁殖に適した環境条件を検討し、生息地および周辺水域との関係性をみるため、水質分析を実施した。溶存塩類の成分組成から、生息地の水質は隣接河川とほぼ同一であり、河川からの伏流水、または被り水に由来すると考えられた。また、生息地の水質は硝酸性窒素が若干高く、人為的汚染の影響を受けている可能性が考えられた。
その結果、生息地の水質は生活排水や農業排水などの影響を受けていると考えられたが、そのような水質下でも繁殖を行うことが確認できた。

以上より、本種の繁殖にとって、植物由来の堆積物が豊富な、河川の伏流水などによる浸水、渇水が行われる不安定な水域であることが重要であり、ある程度は富栄養化にも対応できると考えられた。

                                以上



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